普段お子さんを褒めるときに、どのように褒めていますか?
実は、子どもは褒められることを望んでいない場合もありますし、ただただ「すごい!」と褒めるよりも、効果的に子どものやる気を引き出せる方法があるのです。
今回は、「すごい!」と褒め続けるべきではない理由と、効果的な褒め方の5つのポイントをお伝えします。
ぜひ、実践してみてくださいね!
目次
ただただ「すごい!」と褒めるのがNGな理由
子どもが上手に絵を描いたり、良い行いをしたときに、ついつい「すごいね!」「えらいね!」と褒めてしまいませんか?
実は、ただただ「すごい!」と褒めるだけだと、将来的に以下のようになってしまう可能性があるのです。
外部からの評価でしか、自分の価値を見出せなくなってしまう
いつも「すごい!」「えらい!」と褒められていると、褒められないと自信がなくなってしまう可能性があります。
うまくできなかったときに褒めてもらえず、周囲からの評価が下がることを恐れてしまったり、失敗を恐れてチャレンジ精神がなくなってしまうことがあるのです。
褒められるために行動し、自らの意思で判断することがなくなる
いつもたくさん褒めてもらっていると、褒められることが目的となってしまい、周りの顔色を窺うようになる可能性もあります。
「こんなとき、どうしたらお父さんお母さんは褒めてもらえるかな?」
「先生が褒めてくれたからこれが正解だったんだ!」
などと、周りからの評価ばかりを気にしてしまい、自らの意思で判断することが減ってしまう可能性があるのです。
効果的な子どもの褒め方、ポイント5つ!
でも、せっかく子どもが素敵な作品を作ったり、頑張った時はたくさん褒めてあげたいですよね!
褒めること自体は悪いことではありません。
しかし、子どもにとってより効果的に(=もっと子どものやる気が出るように)褒めるには、3つのポイントがあります。
①具体性を持って褒める
ただ「すごい!」「えらい!」「さすが!」と抽象的に褒めるのではなく、具体的に褒めてあげましょう。
例えば、レゴブロックで上手に作品を作ったとしたら、
「さすが〇〇ちゃん!上手にできたね」
「何度も繰り返して組み立てていたね。色使いもきれいだね」
テストで良い点数を取ったとしたら
「さすが〇〇ちゃん!ママも嬉しいな」
「毎日コツコツお勉強してたよね。難しい問題にもチャレンジしたんだね」
など、とにかく具体的に頑張ったところを伝えてあげましょう。
そうすることで、自分が何を頑張ったのか客観的に知ることができ、次回に向けてのモチベーションにも繋がります。
②結果ではなく、過程を褒める
結果の良し悪しに関わらず、そこまでのプロセスを認め、伝えてあげることも重要です。
例えば先ほどのブロックの例なら、
「この部分の組み立て方が上手だね」
「壊れても何度もやり直したから完成したんだね」
テストの例なら
「この問題ができなかったの?でも、最後まで諦めずに解いてみたんだね」
「昨日は難しいって言ってたけど、今日は解けたんだね。何度も繰り返したからだね」
など、子どもが頑張った部分や挑戦した姿勢を認めてあげることで、結果だけに拘らず、努力や挑戦する大切さを知ることができます。
③上手く褒められないときは、質問してみる
そういう場合は、子どもに質問してみるのはどうでしょうか?
ブロックの例なら、
「上手に作ったんだね。どこを一番頑張ったの?」
「こだわったのはどこかな?」「何をイメージしたの?」
テストの例なら、
「どの問題が一番難しかったの?」
「どうやって解いてみたの?」
など、子どもが自由に答えられるように質問してみると、会話が広がると思います!
④とにかく全身で褒める!
具体的に褒めるのも、質問するのも難しい!という時は、とにかく全身で褒めてあげましょう!
⑤評価するのではなく、共有することに徹する
意識しておきたいのは、子どもが求めているのは評価されることではなく、何かを達成したり発見したときに共有することです。
よく小さいこどもが、「ママ見て、電車だよ!」「見てみて!虫がいる!」と伝えたりしますよね。
これは電車や虫を発見したことを褒めてほしいのではなく、ただ見つけたものを共有したくて伝えているのです。
人間は、大切な人と何かを分かち合うことで、自分の居場所があるという感覚が生まれ、幸せを感じるそうです。
「すごい!」「上手だね!」と評価することばかりに気を取られず、お子さんと同じものを共有することを意識してみてくださいね。
5つのポイントを意識して褒めてみて!
子育ての悩みの中でも、褒め方は本当に難しく、多くの人が悩みます。
ただただ「すごいね」と褒めるだけだと、
- 外部からの評価でしか、自分の価値を見出せなくなってしまう
- 褒められるために行動し、自らの意思で判断することがなくなる
可能性があります。
せっかく褒めるのなら、よりお子さんが伸びるような声掛けをしたいですよね。
効果的に子どもを褒めるポイントは、
- 具体性を持って褒める
- 結果ではなく、過程を褒める
- 上手く褒められないときは、質問してみる
- とにかく全身で褒める!
- 評価するのではなく、共有することに徹する
この5つになります!
ぜひ、意識してみてくださいね!
実際にやってみて難しいなと感じたときには、個人相談サービスもやっているので、以下のリンクからお気軽にお問い合わせください。