子育て関連の情報を集めているとよく耳にする、メンタルリープ。
定期的に訪れるものであり、この時期の赤ちゃんは何をしても寝ない、泣くなど、パパママを悩ませる少し厄介な存在です。
しかしその時期が分かっていれば、対策を立てられたり、「今はメンタルリープ期間だから仕方ない」と割り切ることもできます。
今回はメンタルリープ時期の計算方法と、その時期の発達をまとめました。
さらに保育士の経験から、その時期におすすめの遊びもご紹介しているので、参考になれば嬉しいです!
目次
メンタルリープって何が起こってるの?
子育てをする上で少し厄介な存在の一つ、メンタルリープ。
どんなにあやしても泣き止まない、寝ない、ずっとぐずぐずする…など、パパママにとってきつい時期が続きます。
メンタルリープとは、赤ちゃんの体内の急激な変化がきっかけで、体外から受ける刺激や、体内で生じる感覚の捉え方が変わることであり、赤ちゃんに新たな知能が芽生える大切な時期とも言えるのです。
しかし、赤ちゃんは知能が急激に成長することによって、物事の感じ方がガラッと変わり、ものすごく動揺します。
そのためにメンタルリープを迎える少し前に、ベビーブルーと呼ばれるぐずぐずしやすい時期が訪れます。
メンタルリープについて詳しくはこちらの本に詳しく載っていますので、併せて読んでみてくださいね!
メンタルリープの時期の計算方法は?
メンタルリープは赤ちゃんの知能が急成長している証拠なので、前向きに捉えたいところですが、やはりずっと泣きっぱなしではきついですよね。
ベビーブルーが訪れるのは、生後5、8、12、15、23、34、42、51週頃です。
ですが、これは出産予定日から数えた計算方法です。
つまり、予定日よりも2週遅れで生まれた場合、計算よりも2週早くベビーブルーが訪れるので、注意が必要です。
それぞれのメンタルリープの時期に起こることは?
それぞれのメンタルリープを乗り越えると、できるようになることが増えていきます。
ベビーブルーはパパママもきついですが、その先の赤ちゃんの変化を楽しみに乗り越えていきましょう!
生後5週頃、五感が研ぎ澄まされる
生後4~5週頃に、赤ちゃんの感覚器官、新陳代謝、内臓器官が急激に成長します。
急に五感が研ぎ澄まされることで、赤ちゃんはより世界をクリアに感じられることに戸惑い、泣き続けたり、なかなか寝ない日々が続きます。
この時期は、とにかくスキンシップで落ち着かせてあげることが大切です。
生後8週頃、パターンを覚える
この時期のメンタルリープでは、身の回りの物事や物体の構造、身体の感覚などのパターンが分かるようになります。
自分の手足の基本的な形や動かし方の規則性、好き嫌いなどを自覚するようになります。
また、自分の身体を自分の意思で動かせるようになってきます。
自分の手の存在に気付くハンドリガードや、指しゃぶりを始める赤ちゃんもいます。
生後12週頃、点から線へ繋がっていく
この時期になると、身の周りの物事の変化を点ではなく線で捉えられるようになり、移り変わりを感じられるようになります。
そのために、人見知りが激しくなったり眠れなくなる、指しゃぶりが激しくなることもありますが、指しゃぶりは赤ちゃんにとって安心感があるので、無理に辞めさせる必要はありません。
おしゃぶりを与えてあげるのも良いですよ!
まだ物体と自分の手の距離を正確には見積もることができないので、何かを掴もうとしたら、掴みやすいように配置を配慮してあげるのもオススメです。
生後19週頃、応用していく
この時期になると、複雑な一連の変化を、一つの出来事として覚えて応用し始めます。
例えば、おもちゃを上下左右に振るなど、同じ動作を繰り返したり、そこから次の行為へスムーズに移動することができるようになっていきます。
また、声のトーンの違いに反応すようになるなど、身の周りの物事に対する好奇心が旺盛になる時期でもあるので、いろいろなおもちゃを試してみるのも良いと思います。
生後26週頃、関係を理解する
この時期は、周りの出来事や物体の間に存在する、様々な関係性(距離など)を理解し始める大切な時期です。
行為と現象の因果関係に興味を持ち、様々な物事の関係性を理解して、その知識をもとに行動するようになります。
例えば、「このおもちゃを振ると音が出る」といったことを理解し、そのおもちゃを自ら振ることがあるので、音の出るおもちゃを置いておくのもオススメです。
また、関係性を理解するために、おもちゃを分解することも増えていくので、コップ重ねなど分解できるおもちゃもオススメです。
距離感を理解するためには、サーキットで遊ぶのも効果的です。
家で行うなら、毛布や布団を、枕を駆使して、椅子のトンネル、シーツのテントなどを作ってあげると良いと思います。
また、距離を理解するとママがいなくなったのが分かって泣くようになり、後追いなどをする子も出てきます。
生後37週頃、分類を理解する
この頃には、物事を総称する概念が発達していきます。
例えば、自分と他人を同じ人間というカテゴリーに分類するなど、段々と身の周りにあるものがどのような分類に分かれているのかを理解していきます。
身の周りにあるものに、より興味を持ち、触って感触を確かめたり、他の人がやっていることを自分もやってみる時期になります。
生後46週頃、順序を覚える
この頃には、五感で順序を認識するようになり、物事の順序を覚えたり、自分で作業の順序を組み立てるようになっていきます。
今までは、分類を理解するためにおもちゃを分解したり壊していましたが、今回は元通りに組み立てなおすことに興味を持っていきます。
しかし、一度覚えたやり方に固執してそれ以外のやり方を拒むこともあるので、何度も何度も同じことを繰り返す可能性もあります。
また、危険という概念もまだないので、まだまだ遊んでいるときにも注意が必要です。
この時期には少しずつ、人や動物、物を指さして名前を言えるようになる子もいますよ!
生後55週頃、工程を覚えていく
この時期には日常的に行われている作業の意味を理解し、それらの工程を覚えていきます。
工程とは組み合わせ方の自由な順序を指し、様々な物事の目的や、その目的を達成するための手順を理解していくのです。
昔よく遊んだおもちゃに改めて興味を持ち、今までやったことがないような複雑な遊びをすることもあります。
またこの時期は、車、線路や電車、動物、お人形、おままごとなど、現実社会で行われている作業の工程をマネできるおもちゃを好みます。
また、ストーリー性のあるテレビや物語、絵本にも興味を示すので、子どもの実体験や興味に即したものがあると、より発達を促していきますよ。
さらに成長した赤ちゃんと出会えることを楽しみに…♡
今回は、メンタルリープの時期の計算方法や、それぞれの時期にできることをまとめました。
ベビーブルーの期間はきつい日々が続きますが、さらに成長・発達した赤ちゃんと出会えることを楽しみに乗り越えていきましょう!