子育てに悩んだとき、あなたはどうやって解決しますか?
友だちや家族に相談する、育児本を読む、ネットで調べてみる…
いろいろな手段がありますが、私のおすすめの一つは、子育てに関する映画を見ることです。
夫も映画が好きで、夫婦で映画を見たり映画トークをすることも多いので、結婚してからもたくさん見ています。
私は子どもが好きなので、子どもが出てくる映画もよく見るのですが、子育てを題材にした映画は親と子ども、それぞれを描写することで、子育ての悩みを解決してくれる側面もあります。
そこで今回は、子育てに悩んだときにヒントをもらえるような映画を集めました!
目次
子育て中にぜひ見たい!おすすめ映画5選
子育てで悩んだときにぜひ見てほしい、おすすめの映画5本をご紹介します。
①『チョコレートドーナツ』(2012年)
「1970年代のニューヨークで、ゲイの男性が育児放棄された障害児を育てた」という実話をもとに製作された映画です。
親とはなにか、親として子どもにしてあげられることは何なのか、そんなことを考えさせられる映画です。
パブで歌いながら暮らす主人公・ルディは、ある日客として訪れた検事局のポールと交際を始めます。
ルディのアパートには、ダウン症のマルコという少年が母親と住んでいましたが、ある日母親が危険薬物所持で逮捕され、施設へと隔離されてしまいます。マルコが繰り返し施設から脱走していることを知ったルディは、ポールを説き伏せてマルコを引き取り、ともに暮らそうと提案します。
二人は法的にマルコの監護者となり、三人で幸せな日々を送ります。しかし当時は同性愛者への差別が厳しく、彼らをパーティに招いたポールの上司との衝突で事態は一気に悪化し、二人はマルコと引き離されてしまいます…。
ルディとポールが愛情たっぷりにマルコを育てていく様子がとても温かくて、その分ラストシーンも涙なしには見れません。
②『ギフテッド』(2017年)
驚くべき数学の才能を持つ7歳の少女、メアリーを育てる叔父のフランクが、周囲の子育て論に翻弄されながらも、メアリーの幸せのために奮闘する映画です。
子どもの才能を活かして英才教育を受けさせるか、それとも年相応の子どもらしい経験をさせてあげるか…正解のない問いを投げかけてくれる作品です。
叔父のフランクと猫と一緒に暮らす7歳の少女メアリーは、学校に入学すると算数の授業で驚くべき数学の才能(ギフテッド)を見せました。担任はメアリーの才能に感嘆しますが、彼女の母親は天才数学者として将来を嘱望されながらも、既に自殺していることが明らかになります。
そんなとき、数学者であるメアリーの祖母が2人を訪ね、メアリーを才能に見合った教育環境に置くべきだと主張しますが、フランクは「メアリーの母は、彼女が普通の生活を送ることを望む」と反論し、養育権を巡って裁判を起こします。
その結果フランクは親権を保持しつつも、メアリーは里親の家に住んで私立学校に通うことに。フランクは嫌がるメアリーを猫と共に里親の家に無理矢理残してしまったために、彼女に拒絶されてしまいます。
ある日メアリーの元担任は、メアリーの飼い猫の引き取り手を捜すポスターを見つけ、報せを受けたフランクが駆け付けると、アレルギーが原因で持ち込まれたと聞かされます。祖母の仕業だと確信したフランクは、里親の家へと向かいます…。
メアリーにとって何が幸せなのか、一生懸命に考えるフランクの姿がとても印象的でした。
③『ワンダー 君は太陽』(2017年)
病気によって顔が変形していることにコンプレックスを持つ少年が、母親や家族に励まされながら、学校という社会へ馴染もうとしていく映画です。
子どもがコンプレックスを乗り越えていけるように、親として何ができるのか…親としての覚悟が問われる映画でした。
主人公・オーガスト(オギー)は、トリーチャーコリンズ症候群が原因で顔の形が変形しており、長らく入退院を繰り返していました。容態が安定し、学校に通うようになりますが、そこで待ち受けていたのはクラスメートたちの差別によるいじめでした。
オギーは、自分の顔が普通ではないことを嘆きますが、両親の励ましを受けて立ち直り、家族に支えられながら懸命に行動を起こします。すると、オギーの顔の形がみんなと違うと囃し立てたクラスメートたちも、彼との交流を通して大切なことを学んでいきます…。
ジュリア・ロバーツが演じた母親がとても素敵で、私もこんな風に子どもに愛情たっぷりに接したいなあと思いました。
④『そして父になる』(2013年)
福山雅治が初の父親役ということでも、話題になりましたね。
子どもの取り違いをきっかけに、親子の絆について改めて考える主人公の苦悩が描かれています。
血の繋がりを取るか、それとも今まで築いてきた親子の関係性を選ぶのか…親として子どもにどんな立場で向き合うべきなのかが描かれている作品です。
主人公・野々宮良多は、妻と6歳になる一人息子・慶多と、幸せな日々を過ごしていましたが、ある日慶多が生まれた病院から呼び出されます。斎木という夫婦の息子が、小学校進学に際して受けた血液検査で両親と血液型が一致しなかったことから、出生時に看護師によって子どもの取り違えが起きていたことが判明。良多たちの実の息子は慶多ではなく、斎木家の琉晴だったのです。
良多と妻は、「子どもの将来のために結論を急いだ方がいい」という病院の提案で斎木家と交流を始め、両家は「ミッション」と称して慶多と琉晴を相手の家庭で泊まらせます。
良多の中で、子どもを交換するべきか、このまま育てていくべきかという葛藤が始まります…。
今まで大切に育ててきた子どもが、実は他人の子どもだったという衝撃的な事実。
そして実の息子でありながらも、育った環境が全く違うことでなかなか受け入れてもらえないもどかしさ…。
⑤『きみはいい子』(2015)
児童虐待を題材にした連作短編集を映画化したもので、虐待、ネグレクト、いじめ、学級崩壊など、現代の学校が抱える問題を浮き彫りにしています。
自分の行動は知らず知らずのうちに子どもを傷つけていないか、親の行動は子どもにどう影響されていくのかを描いています。
真面目だが優柔不断で、問題に真っ正面から向き合えず肝心なところで一歩を踏み出すことができない新米の小学校教師・岡野。
近所のママ友たちとの表面的な付き合いの陰で自分の娘に手をあげ、自身も親に暴力を振るわれていた過去を持つ雅美。
他人と会話をかわすのは、登下校の途中で挨拶をしてくれる名前も知らない小学生のみ。最近感じはじめた認知症の兆しにおびえる独居老人・あきこ。
とあるひとつの街に暮らし、さまざまな局面で交差しながら、悩みや問題を抱えて生きる彼らが、人と人とのつながりに光を見いだし小さな一歩を踏み出していく…。
虐待は良くないとただ描くのではなく、虐待してしまう親の心理もしっかりと描写されていてたのがリアルでした。
子どもの気持ちと、それに対する親の気持ちがそれぞれ描かれていて、子育ての怖さや奥深さが感じられます。
定期的に見直したい映画の一つです。
映画から子育てのヒントをもらおう!
- 『チョコレートドーナツ』(2012年)
- 『ギフテッド』(2017年)
- 『ワンダー 君は太陽』(2017年)
- 『そして父になる』(2013年)
- 『きみはいい子』(2015)
以上、5本のおすすめ映画をご紹介しました。
子育ての悩みは日々尽きませんが、映画からヒントをもらえることもあると思うので、ぜひ見てみてくださいね!
ご紹介した作品はAmazon Primeでも見られるので、こちらの無料期間もぜひ活用してみてください!
映画鑑賞が、子育ての息抜きにもなりますように!
