子育てをする上で、気を付けておきたいことの一つが、ケガや事故。
毎年多くの子どもが、家庭内の事故でケガをしたり亡くなったりしています。
今回は、保育士である私が、家庭内で起こりやすい事故と、気を付けておきたいポイント、そして安全対策をまとめました!
大事なお子さんを守るためにも、しっかりポイントを抑えてくださいね!
目次
赤ちゃんの安全対策!家庭内でできるアイディアとは
実は、家での事故は、4割が親の目撃がないと言われています。
ついつい気が緩んで子どもから目を離してしまった隙に、起こることが多いようです。
もちろん、家事などで忙しくてその場から離れなくてはいけないときもあると思います。
そんなときのために、しっかりと対策を取っておきましょう。
家具にはしっかりとコーナーガードを貼っておく
室内での怪我というと、まず転ぶ、落ちるといった事故が予想されます。
家の中でも、階段、ソファ、ベッド、いす、テーブルなど、リビングにある家具によるものが最も多いです。
ベッドの柵をしっかり上げる、コーナーガードやカバーを活用するなどして、対策を取ってくださいね。
抱っこ紐は説明書をしっかり読んでおく
また、特に注意したいのが抱っこ紐による事故です。
特に立った状態での抱っこ紐の使用は、子どもにとって頭をぶつけやすく、ハイリスクな高さになります。
抱っこ紐をつけたまま前かがみになるなどの姿勢の変化や、バックルの止め忘れにも、十分注意が必要です。
抱っこ紐を使う時は、必ず説明書に目を通し、使い方や危険な姿勢などを把握しておいてくださいね。
歯磨きは必ず座って行う
1~2歳に多い事故で、意外と知られていないのが、歯ブラシによる事故です。
歯ブラシを咥えたまま転んでしまい、喉を突いてしまったという事故が相次いでいます。
1~2歳は、大人が思う以上に行動範囲が広がります。
例えば、夕食後のリビングで、家事をしていて目を離してしまったときに起こることも多いようです。
歯ブラシは長く、喉の奥を突いてしまうため、血管、神経を傷つけてしまう可能性があります。
歯磨きは、座って磨く習慣をつけると安心です。
コードやコンセントを片付ける習慣をつける
家の中で注意しておきたいものの一つが、スマホなどのケーブルを舐めたり咥えてしまうことです。
口の粘膜は電気抵抗が低く、電気が流れやすいため、ケーブルなどを咥えてしまうと、口腔機能に影響が出る可能性があります。
使っていないケーブルはこまめに抜く、片付けるなど、子どもの手の届かない場所に置くようにしておきましょう。
飲み込める大きさのものは、しっかり片付ける
子どもはトイレットペーパーの芯より小さいものは飲み込めるので、ボタン電池、リチウム電池なども注意が必要です。
さらに、1歳でリモコンの蓋を開けられると言われています。
リモコンの蓋を開けて、中から電池を取り出してしまう可能性もあります。
リモコンにつけるカバーなども売っているので、必要に応じて購入するのも良いと思います。
窒息を防ぐためにできることと、対応法は?
家庭内の事故の中でも特に多いものが、窒息です。
ここでは詰まらせやすい食べ物と、窒息してしまった時の対応をまとめました。
子どもが詰まらせやすい食べ物は?
子どもが詰まらせやすい食べ物は、豆類、ブドウ、トマト、リンゴなどです。
日本小児科学会では、これらの食べ物を4歳以下の子どもに食べさせるときは、1/4にカットして食べさせることを推奨しています。
また、パンの早食いなども詰まらせる原因になり得るので、ゲーム感覚で早食いをして遊ぶのは危険です。
そのほかにも、シールや水風船、小さなおもちゃなども詰まらせてしまう原因になるので、手の届く範囲に置きっぱなしにしたり、目を離したりしないよう注意しましょう。
窒息してしまった時の対処法は?
詰まらせてしまった時の様子は
- 息ができていない
- キーという甲高い音がする
- 唇が紫から茶色へ変わる
などです。
そのような様子が見られた場合は、背部叩打法を行います。
背部叩打法とは、手の付け根を使って、肩甲骨の真ん中あたりを叩くことで、異物を取り除くことです。
それでも意識が戻らない場合は、救急車を呼ぶか、心肺蘇生を行ってください。
しっかり対策して、ケガや事故を防ごう!
赤ちゃんを事故から守るために、家でできることとしては、
- 家具にはしっかりとコーナーガードを貼る
- 抱っこ紐の説明書を読み、正しく使う
- 歯ブラシは座って磨く
- コードやコンセントを片付ける習慣をつける
- 飲み込める大きさのものは、しっかり片付けておく
- 子どもが詰まらせやすい食べ物はカットする
以上のポイントがあげられます。
ケガや事故をしっかり防いで、楽しく過ごせるようにしておきたいですね!